2011年11月16日水曜日

世界を獲りにいったバイク「xs650」

[1970 YAMAHA  XS-1]

創業以来ずっと2ストロークエンジン車を製造してきたヤマハが
初めて送り出した4ストローク車。
それがXS-1である。2ストエンジン搭載の小〜中排気量バイクで
実績を積んできたヤマハだが、大排気量車の市場へと進出するにあたり、
手慣れた2ストよりも4ストのほうが有利と判断されたからだ。

これは大排気量2ストロークエンジンが技術的に難しいということもあるが、
最大の市場と目されるアメリカで排気ガス規制が進み、
2ストの将来に暗雲が立ちこめ始めていたせいでもある。
XS-1のエンジンは空冷4ストローク並列2気筒OHC・653cc。
最高出力53㎰/7,000rpm、最高速度185km/hと、
4ストロークのデビュー作としては十分以上の性能を発揮していた。

360度クランクのエンジンは低回転域から分厚いトルクを発生し、
中高速域への加速も豪快なもの。当時、世界を席巻していた
イギリスの並列2気筒バイクを、さらに上まわるほどの走りを実現したのだ。

しかしXS-1が発売された'70年は、
あのホンダCB750フォアが世界的な大ヒットを飛ばしていた時期に重なる。
並列4気筒750ccで最高速200km/hというCB750に対し、
XS-1のスペックはどうしても劣勢に見えてしまったのだ。

軽量かつ細身の車体でCB750などにはない軽快な乗り味を備えてはいたものの、
XS-1が地味な存在になってしまったのは否めない。
だが、目先の数字より全体のバランスを重視するというヤマハの姿勢が、
通なライダーの支持を集めていたのも事実だ。

またスペック的にはイギリス製の大型車を連想させながら、
スタイリングデザインはいかにもヤマハらしく独自の美しさを保っていたのも印象深い。
XS-1は、XS650、TX650と名前を変え改良を受けながら長く生産された。

米国ではXS-1ベースのダートトラックレーサーが大活躍。
コンパクトでパワフルなエンジンと、軽量で扱いやすい車体というコンセプトの
正しさを証明している。

「XS-1」開発ストーリー

http://www.yamaha-motor.co.jp/profile/cp/history/motorcycle1970/xs-1/


ハーレーちゃんも好きだし面白いと思う。
でもVMキャブ、スプロケハイギヤード化した650バーチカルツインで
ぶん回して走ったら、荒々しさに皆様ビックリすると思う・・・

昔のバイクはカッコイイ。
それは現代の「どうしたら売れるかな?」と
恐ろしくダサい金の臭いのするバイクメーカーの考え方とは違う、
本気で「世界一のバイクを創るぞ馬鹿野郎!」と
考えてた当時の開発人との魂の差だと思う。

4 件のコメント:

  1. 世界一のバイクを創るぞ馬鹿野郎!∩゚∀゚∩↑age↑
    YAMAHA 移動手段としてなら性能だけでいいでしょうが
    それだけじゃないですよね 物足りない感じは悔しくなる

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  2. 色々乗ったことありますが僕的にはこのXSエンジンの官能的な加速フィーリングが一番好きです。

    言葉では説明しきれない魅力にあふれています☆

    なんていうか、たとえばハーレーは「ズンドコ」走って面白いんですがフィーリングが、ちょっとガサツなんです。

    比べてXSは暴力的にどこまでも回っていくというのでしょうか・・・

    なんせXSの方が走ってて、アドレナリンが出るってことです(笑)

    XSにせよハーレーにせよトライアンフにせよ、良いバイクは良いエンジンありきですね☆

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  3. こんばんは。イタルと呼んでください。

    本気で「世界一のバイクを創るぞ馬鹿野郎!」と
    考えてた当時の開発人との魂の差だと思う。

    まさしくソレです!!
    この時代はどのメーカも「世界一」を
    目指していてカッコいいですね!!

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  4. イタルさんこんばんは。

    なにごとも魂込めてつくってるものは美しいですね!

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